その時々の「私」と言う人間のアイデンティティとして、これといったジャンルは決めず、書も絵も自由気ままに懐かしの曲の様に、その時の生活と自分の思いを乗せて描いています。 絵を描きたくなる衝動やその頻度も年々大きく変化し、描き出した頃は自分の感情のアウトプットだと思い、深夜まで出し切りたい欲望で描いていましたが、最近は描きながら大切な物を心へインプットする役割も果たしてくれています。 きっとおばあちゃんになっても、携わっていたいと思う大切な心の表現と、自分の存在証明だと思っています。
【略歴】 高校は普通科で、選択授業で書道・美術が有り、悩んだ末に美術を選択しました。いつも教わるでは無く自由にテーマの絵を描く方式だったのですが、描いた空想画を先生に「習ったことあるの?想像力凄いからこっち系いいと思うよ」と声を掛けて頂きました。
大学受験は教育学部の史学科と美術科で悩むも、美術は基礎も教わることがなかったので、美術の先生が特別に朝から夕方まで三日間時間をとってくださりました。しかし第1希望の大学の史学科に先に受かってしまい、美術の特別授業は受けずに終わりました。
絵巻物、狩野派、葛飾北斎、歌川広重、などが好きで、史学科で学んでいましたが、やはり美術も捨てがたく美術科の塔に潜り込み、先生や生徒さんと仲良くなりデッサン、石膏、工芸も少しだけ教えて頂けたりする機会がありました。
コロナ禍で子供と絵を描く事が増え、中学の時のアクリル絵の具を取り出して描いたのがきっかけでSNSに乗せ、下手くそでも自由に披露できる場があると知り、良きフォロワー様に恵まれてそのまま5年目に至ります。
基本的に模写は子供の時庭の花等を描いて納得し終わったので、 大人になってからは何も無いところから想像で考えた構図や過程が好きです。 子供、女性、御年寄、等のほっこりしたモチーフが多いですが、依頼では植物のハッキリしたアイコンや、イカつい感じのロゴや、完全模写の点描画など幾つか担当させて頂き、色んなジャンルを楽しんでいます。 これからもコレと決めず、多ジャンルを楽見ながら生き生きと絵と御付き合いして行きたいです。