私が絵画を制作するのは、まず自由であること、誰かの命令で描いているのではない能動的な作業であること。個展のタイトルにもなっている自己満喫主義。日本語には自己満喫という言葉は無く。私が作った造語です。ある意味私の思想であり哲学でもある。自己を満喫するとは、私が私と言う人間の生まれ育った環境であったり。今まで生きてきた場所、時間、人間関係であったり。そうして培ってきた私という人間が私という人間をどう利用して作品作りをしていくのか。
今の環境の中でどう縦横無尽に私という人間を使いきる事が出来るのか。ある意味、私が私を使って創作活動する実験なのかもしれません。
もう一つ絵画を制作する上で大事な要素があります言葉です。私はあいにく詩人ではないので、言葉で全てを表現する事は困難です。私は画家なので言葉では表現出来ない部分を絵画という手段で苦しみや悲しみ、優しさや幸福感を描く事しかできません。私自身は言葉で何かを伝える事に限界を感じています。だから描くのです。 芸術作品には言葉を超越した直接心に届く何かが存在すると考えているからです。
そして、私の絵画の要素として、混沌、狂気、静寂、優雅この4つが含まれています。どれも私にとっては美しさの要素になっているものです。絶えずこの4つの要素を意識して描くからこそ私の絵画が輝きを保っていると信じています。
【略歴】
2003年
・個展『自己満喫主義』GALLERY門馬ANNEX
2004年
・個展『自力優勝』TEMPORARY SPACE
2005年
・個展『しあわせの向こう側』GALLERY門馬ANNEX
2016年
・個展『自己満喫主義No.2』アリアンス・フランセーズギャラリー
2017年
・個展『自己満喫主義No.3』アリアンス・フランセーズギャラリー
2018年
・個展『自己満喫主義No.4』アリアンス・フランセーズギャラリー
2019年
・Colorida Art Galleryにてグループ展に出品。ポルトガル、リスボン
2020年
・GALLERY ART POINT にてグループ展に参加。東京、 銀座