社会のテクノロジーに閉じ込められた私達人間の日々の単調な生活をあえて「無機質な美」と捉え、これを芸術に昇華する作品を主に制作しています。 これ以外にも神話や宗教をテーマとした作品や、世界の廃墟や過疎地の風景をテーマとした作品など多様なテーマで作品を制作しています。
【略歴】 1975年 ・埼玉県浦和市(現・さいたま市)生まれ。 ・幼少時代にダリの絵を見て画家を志し美大を目指すも挫折。 ・その後地元の会社に勤めながら製作に専念し、公募展で新人賞や佳作賞などを受賞。
「新聞を読む男」森正
70,000円
「地下鉄」森正
「エレベーターと赤い椅子に座る女」森正
「「散髪」」森正
男は新聞を読みながら足を組み、椅子に腰をかける単なる物体に変わる。 新聞から男が読み取る情報は、空虚な既成概念の反復でしかない。そこで、「新聞を読む」という行為が単なる機械的なルーティーンに変わる。もはや思想は死んでいる。
|素材| 板にミクストメディアとアクリル
|キーワード| #人物画・肖像画 #モダン #都市 #モノクロ
彼女が乗ろうとした地下鉄の電車はどこかの駅で起きた異常音点検のため、しばらく出発できなくなった。 彼女の周りにいた群衆は別の電車に乗り換えるため、まるで生きた鎖の様に移動し、 もはや彼女と同じホームには誰もいない。彼女は祈祷を唱える修道女のように携帯を取り出し、遅延の連絡をまるで祈る様な立ち姿で会社に入れる。
エレベーターの中には石膏のような表情のない謎めいた女性が沈黙して座っている。彼女は何の感情も言葉も発さないまま、エレベーターの内側と外側という現代的空間の境界線を赤い椅子に座りながらただひたすら支配し続ける。
|素材| 板にアクリルとミクストメディア
|キーワード| #西洋画 #シンプル #都市 #建物 #モノクロ
60cm×45cm
床屋での瞑想風景。ここだけは外界で起きる様々な事象から守られている。彼らは何も語らない。そのような雰囲気に満ちている。物質も精神も意識も魂でさえも、全てが店内の壁に沈殿し、吸収されてゆく。
6月7日
yasuyoshi_morimasa
|キーワード| #西洋画 #シンプル #都市 #モノクロ