1953年東京生まれ。東京芸術大学美術学部油画科を卒業後、アジア各地を巡り、その風土や人々との交流を通じて、独自の画風を確立。アジアの風景や人々をテーマにし、油彩画や壁画を中心に制作。特に公共の場に設置される壁画作品が多く、観る者に安らぎと力強さを与える作品として評価されている。代表作は、クルーズ客船「飛鳥III」のダイニングレストラン出入口に設置された壁画「四季のミューズー」、東京都杉並区の河北総合病院新館に設置された壁画「季の輝き ーときのかがやきー」。
【学歴】1962年 愛知県立旭丘高等学校美術課程卒業1966年 武蔵野美術大学油絵実技専修科卒業【海外滞在・研修】1969年~1973年 インドに滞在、各地を取材1975年~1986年 インドを数度に亘り取材、制作旅行1983年 インド シカバティ地方のブオノ式壁画を探訪1986年 文化庁在外研修員として北京中央美術学院に留学1987年~1994年 中国、シルクロードへの数度の取材旅行1995年~1998年 タイ・バンコクに滞在、この時期に壁画7点を制作【受賞歴】1968年 中部春陽会展中日賞受賞1977年 三軌会奨励賞受賞1978年 女流画家協会船岡賞受賞1981年 安田火災美術財団奨励賞受賞1982年 三軌会賞受賞、昭和会展優秀賞受賞1983年 三軌会35周年記念賞、現代の裸婦展グランプリ受賞1984年 日本青年画家展優秀賞受賞1989年 中国西安市ホテルの壁画に対し、中国政府より軒轅杯国際芸術特別賞受賞、前田寛治大賞展価格賞受賞【個展】1974年 初個展「印度の女たち」(文芸春秋画廊)1980年 「被衣女群像(かつぎの女たち)」(資生堂ギャラリー)1982年 「被衣女群像(かつぎの女たち)Ⅱ」(資生堂ギャラリー)1983年 素描展「被衣女群像」(銀座 東京セントラル絵画館)1985年 個展「陽炎女(かげろうびと)」(銀座・和光)1986年 個展「沙の民」(名古屋・松坂屋)1987年 個展「陽炎女(かげろうびと)Ⅱ」(渋谷・西武百貨店)1988年 個展 油彩「砂の箱舟」(渋谷 西武百貨店)1994年 個展「沙風のかたち-アジアの大地に生きる」2000年 個展「風の彩」(日本橋 壺中居)2001年 個展「アジアに吹く風(素描展)」(名古屋市古川美術館)2005年 東京丸ビルにて、世界最大規模の個展「田村能里子の宇宙」を開催2008年 大本山天龍寺塔頭宝厳院本堂再建襖絵完成記念「田村能里子展」2014年 個展(デッサン)「風との語らい」(鎌倉・かさぎ画廊)を開催2018年 かさぎ画廊45周年記念・第10回田村能里子個展"風に還る日"【グループ展出品歴】1980年~1987年 安井賞展出品(計7回出品)1985年~1989年 具象絵画ビエンナーレ出品【壁画・襖絵制作】1988年 西安の飯店に壁画制作1989年 中山競馬場のロビーに壁画制作2003年 ファンケルスクエアで壁画制作2005年 マルホ株式会社創剤技術研究所に壁画「季のきらめき」を制作2006年 宝厳院襖絵制作開始2008年 京都天龍寺塔頭宝厳院に襖絵「風河燦燦 三三自在」58面を奉納2012年 ホテル椿山荘東京に壁画制作設置2013年 壁画「凛として」(福岡女子大学学生会館・福岡市)完成2014年 高島屋日本橋店8F特別食堂ホールに壁画制作設置【著作・出版物】1983年 画文集「被衣女群像印度」(形象社)出版1985年 エッセイ集「印度 陽だまりの女たち」(筑摩書房)刊行1988年 画文集「女ひとりシルクロードを描く」(日本経済新聞社)刊行1994年 画文集「風と沙と女たち」(日本経済新聞社)刊行2015年 1-12月月刊経済紙「カレント」表紙絵担当【その他の活動】1992年 油彩「夢見人(ゆめみひと)」世田谷美術館に寄贈2002年 延命寺(千葉・白井市)「二都花宴大梵鐘」レリーフデザインを行う2012年 鎌倉芸術館大ホールにおいて、かさぎ画廊主催「田村能里子トーク&ライブ」を開催
「たゆとう峠」
田村能里子
作品詳細