埼玉県さいたま市を拠点に、デザイン・写真・映像制作を中心に活動。広告デザイン、ブランディング、空間演出、映像制作など、多岐にわたるクリエイティブワークを手掛けている。単なる“美しさ”だけではなく、「人の感情を動かす表現」をテーマに、地域・教育・文化・芸術を横断した作品制作を行っている。
幼稚園・保育園・教育施設を中心とした写真撮影や映像制作では、子どもたちの自然な表情や空気感を切り取る独自の視点が高く評価されている。ドローン撮影による映像演出や、空間全体を一つの作品として構成する表現にも力を入れており、「記録」と「感情」の両立を追求している。
また、飲食店「kitchen あいば」の運営も行い、食・人・アートを結び付ける地域文化活動にも積極的に取り組む。ギャラリー展示やイベント企画では、作品を“鑑賞するもの”としてだけではなく、人と人をつなぐコミュニケーションの媒体として捉えている。
若い頃から海外の文化や芸術に強い関心を持ち、ハワイ、バリ島、そしてアフリカのジブチに滞在しながら、現地でアーティスト活動を経験。多様な文化や色彩感覚、人々の価値観に触れながら、独自の感性とデザイン表現を吸収し学び続けてきた。特に、自然と共存する感覚や民族的な色使い、空気感を大切にする思想は、現在の作品制作にも大きな影響を与えている。
作品制作においては、「欲望」「怒り」「孤独」「希望」など、人間の内側に存在する感情を重要なテーマとして扱うことが多い。華やかな表現の中に潜む違和感や静けさ、社会と個人の距離感を独自の感性で描き出している。写真・デザイン・映像・空間演出を横断しながら、ジャンルにとらわれない自由な表現を追求している点が大きな特徴である。
近年では、地域文化とアートを融合させた展示企画や、教育現場とクリエイティブを結ぶ活動にも力を入れている。アートを特別なものとして閉じ込めるのではなく、日常の中に存在する感情や記憶を可視化する手段として捉え、「誰かの心に残る作品」を目指して制作を続けている。
その表現は、静かでありながら強い熱量を持ち、観る人それぞれの感情や記憶に深く触れていく。デザイン、写真、映像、空間、その全てを横断しながら、大久保政明は今もなお、新しい表現の可能性を探し続けている。