Statement

おはこんばんにちは。
インドの「盲人と像」という寓話をご存じでしょうか?

お話の内容は
「6人の盲人が象を触ってその正体を突き止めようとするお話です。

6人は象を知りません。それぞれ触った象という生き物はどういったものか感想を話し合います。

1人目は象の鼻に触り、「象とは蛇のようなものだ」と言いました。
2人目は象の耳に触り、「象とはうちわのようなものだ」と言いました。
3人目は象の足に触り、「象とは木の幹のようなものだ」と言いました。
4人目は象の胴体に触り、「象とは壁のようなものだ」と言いました。
5人目は象のしっぽに触り「象とはロープのようなものだ」と言いました。
6人目は象の牙に触り、「象とは槍のようなものだ」と言いました。

それから6人の盲人たちは長いこと言い争い、それぞれが自分の意見を譲りませんでした。」
(引用先:https://matometemimasu.com/mouzinzou/)

こちらが分かりやすかったので、引用させていただきました。
私が聞いた内容は登場人物が2人の盲人の哲学者で物語は大まか一緒です。

この物語で言いたいことは、「物事は多面的に見ることが大事である」ということです。
(少し説教臭いですね。)

ですが私は別の見方もしています。
「本質は一緒でも個人個人の表現が違う」ということです。この違いが私は大事だと思っています。

例えば、世界各地にある神話です。大体の神話に冥界下りの話があります。
ギリシャ神話のオルフェイス、日本神話のイザナギ、メソポタミア神話のイナンナなど
冥界下り(本質)は同じでも文化や歴史などによってお話の内容(表現)は違います。
この違いが私は楽しいと感じます。
日本人というアイデンティティや私を軸に世界を見ると多様性や異文化を感じその違いを楽しんでいます。
分かり合えないし、理解はできませんが、違いを「知ること」は楽しいです。
なぜなら自分でない新しい視点をみつけることができるからです。

絵でも同じことを感じます。
油絵デッサンを数人でする時、モチーフ(本質)は一緒ですが、描かれている視点・質感・色・形(表現)が個人個人違います。
自分がいいなと思う相手の絵のテクニックを取り入れるきっかけになります。

私の表現は人物を中心に、大人になっても引きずる学童期・少年期・青年期、の未消化な感情といった内面の世界や、
性別についてや、自分が好きなものを描いてます。
表現の形は発展途上で、これからも変化していくでしょう。

今回展示されている、
作品一点一点のミクロな世界、お部屋全体に展示されているマクロな世界、
色んな見え方を楽しんでいただけたらと思います。

地球を含め宇宙に広がる1つ1つの星から、全体に見える銀河のように
様々な見え方をした時、アナタ自身どう感じたでしょうか?

私の表現により、観て頂いた方の琴線に触れる(胸の奥に秘められた感情が動き、共鳴する)ことができたら幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
是非、アナタだけの視点、自身の感性・感想を大事にして下さい!

 

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