ENAMI Web個展不完全の系譜
2023.10.16 ~ 2023.10.31
                    ●ENAMI
流紋に色を重ね間引いて出逢う「今」を超えた神秘な世界
「今ある姿」の美しさだけではなく、目には定かに見えなくとも、その奥「隠された姿」に私たち人間が感じとることが出来る【神秘な美】が存在します。『美』それだけで感動を与えますがそうした「今ある姿」の表面だけでなく背景や先の見えてる未来に思い馳せたとき、その美しさの「今」を超えた【ある姿】感動を私たちは常に受け取っている存在だとわたしはいつもそう思います。
ーー私たちの中には美が息づいている
◯ENAMI | いなみ
【略歴】 1977年 東京都生まれ 幼少時代から独自の波紋線、模様をモチーフにした絵を描き始める。 1989年 水彩・油絵画を学ぶ、この頃精神的問題から絵を描けなくなる。 2018年 曼荼羅パステルアートに出会いアート創作を再開。幼少に用いてた流紋線に花紋や曼荼羅に掛け合わせた作品を創出。一筋の波紋線が生命の流れを創造・発展させることで、自分の存在を感じるとともに、花紋と曼荼羅からは美しさと儚さの死生観を見出す侘び寂びの思想と永遠の愛のメッセージが込められているという。
【出展】 ■日本・チェコ交流100周年記念第二回「藝展―GEI-TEN―」国内展(前期) 会期:2019年11月29日(金)~12月1日(日 時間:10:00〜16:00 会場:清水寺 圓通殿(京都市東山区清水1丁目294) ■Christmas Art correction in YOKOHAMA 会期:2019年12月18日(水)~12月22日(日) 時間:11:00〜19:00※12月21日(土)は17:00まで 会場:横浜赤レンガ倉庫1号館 2階 スペースABC4(〒231-0001神奈川県横浜市中区新港1-1) ■日本・チェコ交流100周年記念第三回「藝展―GEI-TEN―」海外展 会期:2021年7月15日(木)〜7月18日(日) 会場:マネス・エキシビション・ホール(チェコ・プラハ) ■Japan Artistic Collection Museum 会期:2021年10月〜2022年9月末 ■Salon Art Shopping Paris 2021〔秋期〕 会期:2021年10月22日(金)~10月24日(日)
【書籍】作家名:双葉 ■日本藝術の創跡 No.25 掲載 出版日:2020年9月1日 ※書籍は日本県立図書館、美術大学、世界各国大使館等の主要施設に所蔵 ■出版日 2020年3月20日「幸せのパラダイムシフト」書籍出版 ■藝術の創跡 No.26 掲載 出版日:2021年9月1日 ※書籍は日本県立図書館、美術大学、世界各国大使館等の主要施設に所蔵
【Exhibition】 ■The 2nd GEI-TEN Domestic Exhibition (1st semester) (The exhibition to commemorate the 100th Anniversary of Japan-Czech Republic Exchanges) Period: November 29 (Friday) – December 1 (Sunday), 2019 Time: 10:00 – 16:00 Venue: Entsuden, Kiyomizu-dera Temple (1-294 Kiyomizu, Higashiyama-ku, Kyoto) ■Christmas Art correction in YOKOHAMA Period: December 18(Wed) – 22(Sun), 2019 Time: 11:00 – 19:00 *Open until 17:00 on Saturday, December 21 Venue: Yokohama Red Brick Warehouse No.1, 2F, Space ABC4 (1-1 Shinko, Naka-ku, Yokohama City, Kanagawa 231-0001, Japan) ■The 3rd GEI-TEN Overseas Exhibition (The exhibition to commemorate the 100th Anniversary of Japan-Czech Republic Exchanges) Period: Thursday, July 15 – Sunday, July 18, 2021 Venue: Manes Exhibition Hall, Prague, Czech Republic ■Japan Artistic Collection Museum Period: October 2021 – end of September 2022 ■Salon Art Shopping Paris 2021 (autumn period) Period: October 22 (Friday) – October 24 (Sunday), 2021
【Books】 Artist name: Futaba ■Published in “The History of Artistic Creation in Japan Vol.25” Publication date: September 1, 2020 The book is owned by Japan Prefectural Libraries, University of the Arts, Japanese embassies around the world. ■ 2020Publication of the book “Paradigm Shift of Happiness” ■Published in “The History of Artistic Creation in Japan Vol.26” Publication date: September 1, 2021 The book is owned by Japan Prefectural Libraries, University of the Arts, Japanese embassies around the world.
静寂の中に見つけたもの────
最初にその絵を見たとき、何を感じたのか。
正直、すぐには言葉にできなかった。
派手な色彩があるわけじゃない。
強く訴えかけるメッセージがあるわけでもない。
それなのに、足を止めてしまった。
静かだった。
自分の中の何かが 
ふいに、鳴ったのかもしれない。
けれど、その静けさの中に、
確かに “何か” が息づいている気がした。
光が滲むような色彩
ふと吹き抜ける風の気配
触れられないのに、そこにある“余白”
視線を向けるたびに、違う表情を見せる作品。
近づけば近づくほど、遠い記憶の扉が、そっと開くような感覚。
強く訴えかける言葉も、そこにはない。
──無音の静けさ 
けれど、その奥に 確かに “ゆらぎ” が息づいていた。
目を逸らしても、また見たくなる。
視線を向けるたび、違う音が聴こえる。
描かれた線
塗られた間
削ぎ落とされた空間────
すべてが、それぞれの “響き” を持っている。
現代は、言葉と意味であふれていて、
だからだろうか────。
ふいに、隣で立ち尽くす誰かの背中──
その沈黙が、言葉よりも強く明確な “感受” を伝えてくることがある。
あゝ私たちは今、同じものを
“聴いている” のかもしれない。
ENAMIのアートは、見せるものではなく、
──響かせるもの。
それを見た人の中で、どんな音が鳴るのか。
その余韻こそが、作品の完成なのだと思う。
かたちを持ったものの中に
無音の旋律が宿るとき
────静かな対話が、始まっている。
            
ENAMI(Inami)
― 流紋様を描くアーティスト ―
【制作理念】
流れに委ね、削ぎ落としながら本質へと近づいていく“引き算の美学”を礎に、侘び寂び(Wabi-sabi aesthetics)、調和、そして静けさの中から立ち現れるものを描くことを大切にしている。
言葉や説明を超えた「存在そのものの響き」が、静かに観る方の内側へと届いていくことを願っている。
【略歴】 
1977年 東京都生まれ。幼少期より独自の波紋線や模様をモチーフにした絵を描き始める。その後、水彩・油絵を学ぶ。 
1989年 精神的な問題により筆を置く。 
2018年 偶然触れた画材の感触が幼少期の記憶を呼び覚まし、再び創作の衝動が生まれる。独学で、流れるような線と花紋、曼荼羅を掛け合わせた「流紋様(りゅうもんよう)」という独自の表現を確立。 
2019年 京都・清水寺 圓通殿での初展覧を機に、国内外へと活動の場を広げ、世界へと歩みを進める。 
2023年 活動名をENAMI(Inami)に改め、パステル画にアクリルを取り入れた抽象表現に取り組む。
色彩と質感の重なりによって、目に見えない時間や記憶、存在の深層を映す響きのレイヤー(Layers of resonance )を描き出す。
2024年以降、展覧会への出展やアート制作の依頼に加え、オンライン販売を行いながら、Instagramやホームページを通じて新作や制作過程を発信。現在はWeb上での展示企画を中心に、月ごとに作品を発表・更新し、国内外の鑑賞者との出会いを大切にしている。
▶ コラボレーションや展示に限らず、店舗・空間にアートを取り入れるご相談や、イラスト・ビジュアル制作、プロジェクトでの作品提供なども、ゆるやかにお受けしています。作品や制作のひとこまは、Instagramにてご覧いただけます。
▶ 静かに綴られた“ことばの余白”
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noteへの扉は、トップ右上の「ウェブサイト」からそっとお入りください。
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▶ 迎え窓 ― 呼吸のひとしずく
作品を迎えたいと感じてくださった方は、そっとお知らせください。
迎えてくださる方へは、和紙の便りを一枚添えてお届けいたします。
灯をともすように、
あなたの暮らしの中でこの作品が
静かに息づいてゆきますように。
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【出展歴】
国内外の美術館・ギャラリーで作品を発表。
主な出展歴:
•2019年 
「藝展―GEI-TEN―」国内展
(京都・清水寺 圓通殿)
•2019年 
「ChristmasArt Collection inYOKOHAMA」
(横浜赤レンガ倉庫)
•2021年 「藝展―GEI-TEN―」海外展
(チェコ共和国・プラハ・マネス・エキシビション・ホール)
•2021年「Salon Art Shopping Paris」
(フランス・パリ)
•2021年〜2022年 
「Japan Artistic Collection Museum」
•2023年 
Web個展「不完全の系譜」
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【掲載画集】
•『日本藝術の創跡』No.25・26掲載
(2020年 / 2021年)
※日本各都道府県立図書館、美術大学、世界各国の大使館・美術館・主要施設に収蔵。
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🕊️Artist Statement
──アートは、世界とともに呼吸する現象。
私の作品は、見られることで静かに息をしはじめる。
線は、世界とわたしのあいだを結ぶ呼吸であり、
描くことは、命が命を確かめ合うための祈り。
それを手にした人の暮らしの中で、
作品はまた別の呼吸をはじめる。
日々の視線の先にあることで、
世界と人のあいだの調和が少しずつ灯っていく。
所有とは、共鳴を継続すること。
だから、私は作品を渡すたびに、
ひとつの呼吸を託すように感じている。
🫧English translation
──Art is a phenomenon that breathes with the world.
My work begins to breathe quietly when it is seen.
Each line is a bridge of breath between the world and myself—
to draw is to let life recognize life.
In the hands and everyday life of another,
the work begins a new breath again.
Placed within one’s daily sight,
it gently lights the harmony between the world and the person.
To own is to continue the resonance.
Each time I hand a piece to someone,
I feel as though I’m entrusting a single breath of life.
 ENAMI Art Studio(INAMI・Art Studio)
All works breathe within silence and light.