自身の内面が滲み出る油絵に魅力を感じた
―絵を描き始めたきっかけを教えてください。
「もともと子どもの時から絵を描くことは好きで、イラストや漫画をよく描いていました。ただいわゆるファインアートの作品制作ということでいうと、小学生の時に学校の授業で使う絵具、例えばアクリル絵具や水彩絵具なんかはどうも使用感が苦手だなと感じていたんです。その後、中学校の美術の授業で先生に『あなたは筆さばきが油絵の筆さばきだから、絶対に油絵を描いた方が良い』と言われて、高校で初めて油絵に触れることになります。先生の助言通り私自身油絵がとてもしっくりきて、そのまま美術系の大学に進み、制作を積み重ねてきました。」
―先生の助言が油絵との運命的な出会いだったんですね。油絵具のどんなところが自分に合っていると感じますか。
「他の絵具と違って流動性がある分、自分のその時の内面がすぐに出てしまう絵具だと思っています。人生の重みが作品に反映されるとも言えるかもしれません。私の作風も時の流れと共に変化しています。」