山田久美子は、日本画の伝統技法を基盤に、「人は花である」という独自の思想を軸に制作を行う現代日本画家である。
人物の顔が花へと変容する「華人間」シリーズは、人間存在の匿名性と、他者との融合への根源的な欲求を可視化したものだ。
そこに描かれるのは、個を超えて溶け合う生命の姿であり、同時に現代における孤独と祈りの表象でもある。
岩絵の具、金箔、銀箔といった伝統素材を用いながらも、その表現は極めて現代的であり、静謐でありながら強い精神性を湛えている。
国内外での展示を重ね、ニューヨークのアートフェアにおいて受賞。現在は国際的な舞台での活動を視野に入れ、作品発表を続けている。