窓から見える街のオブジェ
クリスマスツリーを眺めた黒猫は？
黒猫から見たクリスマスツリーとその気持ちを、レモンタルトとその風味をモティーフに表現。

窓枠に前足をかけて、今にも外へ飛び出して行きそうな黒猫。
ちょっと振り返って、主人達の代わりにミモザに
これからちょっとだけ良いでしょ？
と外に出ることを断っている様にも。
こちらにお尻を向けて、より悪びれる様子が無い事を強調。
ミステリアスで好奇心旺盛な可愛い黒猫の気持ちを描いた作品です。

カーテンの隙間から見える窓の外の街並みの細かいディテールとそれを見て、何かを想い閃いて、部屋を抜け出して
気になる外の様子を偵察しに行こうとする黒猫の構図にも注目。
部屋に戻って来た黒猫ではなく、これからお散歩をしに行く黒猫にすることで
より動きと、手前のミモザの花から、遠くの建物の景色まで広がる奥行きを強調。
部屋の絨毯に映るミモザの影からもっと手前に窓がある部屋があることを想像させる事で更なる奥行きも表現。
細かいディテールや奥行き、ストーリー性に拘った作品です。
部屋の壁に掛けられた小さなセピア色の写真も、絵画ではなくセピア色の写真にすることで
この部屋の主人達の様子や時間の流れ、写真の主についてなど色々な物語を想像させる面白みを。
写真をセピア色にする事で、作品全体をレトロな印象に。
左上に残ったインクの跡も敢えて残すことで、よりレトロな雰囲気に統一。

フェルメールの絵画をヒントに、部屋のインテリアや雰囲気から連想させる、作品のストーリー構成に挑戦した作品です。

｜素材｜
銅版画用紙ハーネミューレにエッチングで描いて、水彩絵具にて着彩

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