今回のWeb個展のタイトル「彩つづみ」は、色彩の「彩」と鼓(つづみ)の「鼓」を掛け合わせた造語です。これは、私が一筆一筆に込めた多様な色彩の交わりと響きを、鼓を打つことで生まれる抑揚のある音色に例えたものです。絵具が重なり合い、時に共鳴し、時に静かに響き合う様を、和の楽器である鼓の力強くも繊細な調べに重ね、作品に命を吹き込んでいます。本展では、移りゆく日本の四季折々の花々、そして、新たな地に移り住んでから描いた心象風景画を中心に、全14点を掲載いたしました。一つ一つの作品から、色が奏でる豊かなリズムと、そこに流れる季節の移ろいや心の鼓動を感じ取っていただけましたら幸いです。どうぞごゆっくりご高覧ください。
鈴木史帆Web個展 彩つづみ一筆に込めた色彩の交わり
2025.11.01 - 2025.11.15
Artist
鈴木史帆
春になり種が芽吹くと、燦さんと瞬くように開花した花が一層輝いて見える。やがて役目を終えた花は、翌年に小さな蕾を付けて生命が受け継がれていく。その様子を子供の成長と共に見守ったものです。ひと際輝く美しい花も、病気がちな花も、曲がりくねった花も、命の尊さを知っているからこそ、より一層息づく命の儚さを感じられます。
透明水彩の画面に溶け入るような淡い色彩は、透明水彩画が得意とするところです。私は、花弁の艶やかな質感や花の存在感を感じられるように描きたいと思います。
▼略歴
1982年 / 岩手県盛岡市生まれ
2018年 / 個展
2020年 / スクランブル 芸術の交差点展 東京
2020年 / ミニアチュールzero2020有志展
2020年 / Color of Summer 2020 –夏模様–展 東京
2020年 / 花の宴 個展
2021年 / 日本文藝 文化藝術展 東京
2021年 / 水彩三人展~四季のいろどり~
2021年 / WEB個展
2022年 / 個展
2022年 / 個展
▼受賞歴
2019年 / 第72回岩手芸術祭 洋画部門 優秀賞
2020年 / 第56回発明くふう展(マスキング用ペン)日本弁理士会会長奨励賞
2022年 / 銀座・京橋サムホール展 奨励賞
2022年 / 第84回山梨美術協会展 優秀賞
2022年 / ファブリアーノ国際水彩画展 選抜
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