Statement

東洋の花鳥画は、古来より人々の生活空間を彩り、室町時代以降、日本の障壁画としても親しまれてきた伝統的な絵画のジャンルです。それは単なる写生ではなく、描かれたモチーフに吉祥や長寿、富貴などの寓意を込め、人々の安寧と幸福への願いを託す役割を担ってきました。
私は、この伝統的な役割を現代に継承し、制作に臨んでいます。花鳥画を描くときは、いつもその絵が飾られる空間への想いとともに一筆一筆に魂を込めています。私の師は、自然界のあらゆる生命の営みや、完璧な調和を持つ「自然の造形」そのもの。絹本、和紙、墨、顔料といった伝統的な日本画の材料といった、悠久の歴史を持つこれらの素材と技法に、現代の審美眼を合わせた作品群をぜひご鑑賞ください。そこには、見る人の心に静けさと喜びをもたらす、生き生きとした自然の美が息づいています。

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