墨が紙に触れる瞬間、静かなリズムが生まれます。
筆の動きや滲み、そして余白の呼吸の中に、
絵画の構図や音楽の律動、舞台芸術の身体性が
ふと重なり合うように感じられます。
一本の線の中に、光や色、そして心の振動を描き出すことで、
書を単なる「文字」ではなく、
ひとつの「表現」として昇華できる瞬間を探求しています。
本展では、私が影響を受けてきた、西洋絵画やクラシック音楽、歌舞伎など、
さまざまなジャンルの芸術的エッセンスを、書の動きの中に響かせることに挑戦しました。
それぞれの芸術がもつ純粋な美しさや感動を、
墨と筆の呼吸によって表現したいと思っています。
伝統と現代、東洋と西洋がにじみ合うとき、
そこに生まれる一瞬の調和は、
言葉を超えた感覚の対話として、
静かな「交響」となり、観る方の心の中に広がるでしょう。
ぜひ本展を通じて、書というアートの可能性と美しさを再発見して頂ければ嬉しいです。
Ryo Web個展 墨彩と芸術の交響 — Symphony of Ink and the Arts
2025.12.16 ~ 2025.12.31
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Ryo
新潟県生まれ
5歳で書道を始め、一時期筆をもつことから離れた時期もありますが、
数年前より活動を再開し社会人をやりながら、少しずつ創作活動をしております
小さい頃自らが書いた作品を見て「感動する」と言って頂けたことが
今の私の創作活動の原点になっています
「書」という文字が織りなす、美しさ、強さ、儚さを、
絵画を始めとするその他の芸術品と似たような感覚で表現したいと思っています
少しでも多くの人の心を動かすことの出来るアートを作ることが目標です
【略歴】
・1991年、新潟県生まれ
・5歳で書道を始める
・小学校6年時に新潟県競書大会にて新潟県知事賞を受賞した他、
小学校から高校にかけて全国硬筆コンクール、
県書道大会にて特別賞を複数回受賞
・大学生時代は一時書道活動からは離れるが、
社会人になり再度個人で創作活動を開始して今に至る
会場
日本橋Art.jp
会期
2025.12.16 ~ 2025.12.31