1998年第27回現代日本美術展で大賞、第2回TKO国際ミニプリント展2020(東京→京都→大阪)で佳作賞を受賞した、日下芝の当画廊での初個展です。マットな紙の支持体に、ステンシル技法による魅力的な作品が並ぶ予定です。会場内モニターにて、過去の作品の数々も放映予定です。ぜひ貴媒体にて記事としてご採用賜りたく何卒宜しくお願い申し上げます。(B-gallery代表:長はるこ)
庭園様式の枯山水のような、比喩的思考で小石や砂利を水に見立てるように、図形を何かに見立て絵画空間を作りだす作業です。何かの対象を平面に描くのではなく図形を使い平面に形態を造型していく感覚です。その対象は風景や人物、静物などありとあらゆる対象同士の空間をヒントに構築していきます。図形や描く対象が重要ではなく、対象同士の空間が重要となります。
図形の形から創られる情景はあくまできっかけであって、その向こうに何かを見たい。それは絵画の仕組みを使い、精神的な世界にふれるような事ができればと考えています。何かを抽象化していくのではなく、抽象化されたものを使って具体的空間を構築していく。その画面で起こったイレギュラーな出来事の共有が、その切掛となるように考えています。
私が表現したいものは、情緒や感情などよりも「純粋な空間」を表現できればと思っています。その形式は絵画、版画、立体、インスタレーションであり、どんな形でも良く、どこにでもある、日常空間を芸術と言われる形式の中に還元化できればと思っています。 (日下芝)
図形の形から創られる情景はあくまできっかけであって、その向こうに何かを見たい。それは絵画の仕組みを使い、精神的な世界にふれるような事ができればと考えています。何かを抽象化していくのではなく、抽象化されたものを使って具体的空間を構築していく。その画面で起こったイレギュラーな出来事の共有が、その切掛となるように考えています。
私が表現したいものは、情緒や感情などよりも「純粋な空間」を表現できればと思っています。その形式は絵画、版画、立体、インスタレーションであり、どんな形でも良く、どこにでもある、日常空間を芸術と言われる形式の中に還元化できればと思っています。 (日下芝)
日下芝(くさかれいし)
▼略歴 1968年 北海道生まれ 1992年 創形美術学校卒業 1999-2000年 ホルベイン奨学生
個展、グループ展多数
▼パブリックコレクション 埼玉県立近代美術館、トルコ共和国デイルメンデレ美術館、多摩美術大学美術館、いの町紙の博物館、文化資料センター南溟館、阿伎留医療センターなど