蓮水

蓮水

Rensui

蓮水

Rensui

専門分野
水墨画・墨絵・書

静謐な墨の世界に、現代的な感性で新たな光を灯す女流墨絵作家、蓮水(れんすい)。彼女の手から生み出される作品は、古来の伝統を深く尊びながらも、その枠に留まることのない自由で生命力に満ちた輝きを放っている。 彼女の礎は幼少期に始めた書道にある。青山学院大学理工学部を卒業するというユニークな経歴を経て、その探求心はさらに加速。現代書道の第一人者である武田双雲氏、水墨画の大家・小林東雲氏、そして仮名書家の渡辺貴彦氏と、一流の師たちに次々と師事し、それぞれの師範を取得。書画の確かな技術と奥深さをその身に刻み込んだ。さらに、彼女のキャリアで異彩を放つのがネイリストとしての経験だ。ミクロの世界で色彩や輝きを操り、顧客を喜ばせる仕事で培った繊細な美的感覚とデザイン性。この経験が、後に彼女の代名詞となる独自の表現『言霊アート』の誕生へと繋がっていく。 『言霊アート』は、墨が持つ奥深い濃淡や滲みといった伝統的な表現に、ネイルアートを彷彿とさせるラメや箔といった現代的な輝きを融合させたものだ。それは単なる装飾ではなく、言葉に宿る力、すなわち「言霊」を視覚化し、見る人の心に直接響かせるための革新的な試みである。 彼女の活躍は個展に留まらず、音楽活劇「SHIRANAMI」(早乙女太一主演)の題字や東京マラソンの公式アートワークを手掛けるなど、多岐にわたる。また、店舗や邸宅の空間デザインも行い、アートが日々の暮らしに寄り添う存在であることを示している。さらに、書画教室「わ」を主宰し、子供たちに表現の喜びを伝える教育活動にも情熱を注ぐ。 蓮水の作品に触れると心が温まり、ときめきを覚えるのは、彼女自身が書道を通して自己と向き合い、心の声に素直に従って創作しているからに他ならない。伝統への敬意と瑞々しい感性が生み出す生き生きとした作風は、見る者の心を捉えて離さない。 確かな伝統技術を基盤に、異色の経歴を掛け合わせて前例のないアートを切り拓く蓮水。今後彼女の探求はどのように変化していくのか、目が離せない存在である。

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