1945年大阪府生まれ。1970年東京芸術大学日本画科卒業、卒業制作が藝大附属資料館買上げ。1972年第55回院展に初入選し、1973年より前田青邨に師事、のちに平山郁夫に師事。1975年日本美術院院友となる。1977年院展で日本画大賞を受賞したその年、初めてのギリシャ・ローマ旅行に行き、ギリシャ古典美術に感銘を受けて研究を開始。その後30回以上にわたりヨーロッパ諸国に研究旅行を続ける。
ギリシャやローマ、ヨーロッパ各地の遺跡を題材とし、青を基調として荘厳な遺跡や塔を写実的に、透き通るように表現。繊細な色遣いと緻密な造形によって、静謐で荘厳な世界を創出する。1986年に古文化財研究機関として一世保存修復研究所を設立し代表顧問に就任、1991年新薬師蔵「四天王像胎内経巻」の修復をはじめ数々の古文化財の修理にあたる。日本のほか、ヨーロッパでも個展・巡回展を開催。現在、野村義照画塾とサロン瀬田を主催している。