"生きる”とは、形にならない感覚。
触れられず、言葉にもならず、説明もできない。
けれど確かにそこに、かすかな"輪郭”だけが残る。
病と向き合い、身体が弱り、生の輪郭が曖味になっていった私は、筆によってもう一度"その輪郭”を取り戻した。
白と黒の余白は、私の内側の静寂。
人物や動物の後ろ姿は、日々の奥で揺れていた時間。
私が生きてきた日々の輪郭をそっと照らす。
作品を前にしたあなたは、きっと自分自身の輪郭にも向き合うことになる。
痛みも、静けさも、呼吸の音も。
それらすべてが"あなたの輪郭”として立ち現れるだろう。