私は思ったことをすぐに言える性格ではありませんでした。
心の奥で何かが渦巻いても、それを言葉に変換することができず、伝えたい想いほど、喉元で留まっていきました。
けれど、私の中には確かに「伝えたい衝動」が存在していた。
その衝動は、やがて絵を描くという行為を通して形を持ち始めました。
私は、目や視線、沈黙の表情に焦点を当てて作品を描きます。
目は、言葉以上に雄弁に語ることがある。
目が何かを訴えているとき、そこには言葉では届かない深さがある。
私の作品は、その「言えなかった言葉」「抑えてきた感情」を、視覚的なかたちで立ち上がらせる試みです。
絵の中では、沈黙が叫びに変わります。
内側からこみ上げる熱、苦しみ、願い、怒り、愛――それらすべてが、絵の中で自由になる。
見る人の中に眠る、語られなかった記憶や感情と、そっと共鳴するような作品を目指しています。
2002年 千葉県生まれ
2021年 明治学院大学文学部芸術学科入学
2025年 明治学院大学文学部芸術学科卒業