私は、筆をモチーフにして作品制作をしています。私がこの制作を始めたのは、ドローイングをしていたときに一本の筆で表現できなかったことがきっかけでした。それから、私は理想とするドローイングを追求するためにドローイングマシンの制作を2020 年から始めました。ドローイングマシンとは、何本もの筆を使用したマシンのことで、それを私が動かすことで自身の手では表現できない領域のドローイングを体現するためのマシンです。現在は6機のマシンがあり、新しいマシンも制作中です。
筆自体も自作しており、廃材や流木など使用したマシンは不格好で生々しい、まるで「人間の本能」をむき出しにしたような見た目のものです。しかし、私はその「人間の本能」を大切にしています。その本能が表に現れる瞬間、内から湧き出るドローイングが体現できるのではないかと考えているからです。人間の本能を軸に起き、マシン以外にも絵画、立体に昇華させて制作をしています。作品の素材としては、自然物( 石、流木など) や廃材( 人間が使用した痕跡やそのモノがもつ時間の経過が分かるもの) を使用しています。それらの素材は、どれも人間の根源的な本能を呼び覚ますような魅力を内包しています。自然が持つ伸び伸びとした力強さや人間が関わった痕跡、時の経過、自然が為すまま本能が為すままのプリミティブな要素を感じるのです。時を経た素材が持つ魅力を最大限に活用し、これからも人間の本能が溢れるような生の芸術を目指します。
【略歴】
1996 年
・山梨県甲府市生まれ
2019 年
・静岡大学 芸術文化課程 美術・デザイン専攻 卒業
2021 年
・静岡大学 教育学研究科 美術教育専修 造形制作論分野 修了
【グループ展】
2 0 2 0 年
・めぐるりアート静岡2 0 2 0 『箱の生活+ 』 ” L i f e i n t h e B o x e s P l u s ”
・東静岡アート&スポーツ/ ヒロバ「コンテナ・アートベース」内ギャラリー
2 0 2 0 年
・P A I N t i n g 痛みと向き合う展覧会 静岡県立美術館
【展示】
2 0 1 8 年
・第2 7 回全日本アートサロン絵画大賞展 写実表現部門 優秀賞
2 0 2 1 年
・第2 8 回全日本アートサロン絵画大賞展 自由表現部門 入選
2 0 2 2 年
・第2 回G a t e s A r t C o m p e t i t i o n 入選
2 0 2 2 年
・A r t P o t l u c k 選出 スタジオD21 東京
2 0 2 3 年
・トビチ美術館2 0 2 3 偶然、ここで。展 長野県 旧安藤精麦