1950年神奈川県逗子市生まれ。慶應義塾大学文学部東洋史学科卒業。文化勲章を受章した日本画家である祖父・中村岳陵に絵を習い、のちに東山魁夷に師事。1968年春の日春展に初入選、秋の日展で特選となり、1973年第3回日春展で日春賞、第11回新日展で特選・白寿賞を受賞。1975年日展会友に推挙される。
四季の風景をモチーフとした日本画を得意とし、日本の四季、自然に焦点を当て、主に京都、信州、八ヶ岳、上高地といった地域を取材。精密な筆遣いと類いまれなる色彩感覚で、一般的なイメージと異なる色で季節を表現する。代表作に「湖静」「赤富士」などがある。
2015年には大田区池上の本行寺客殿に壁画「清宵」を奉納。1988年シカゴ日米協会、1989年ワシントン・スミソニアン、1990年パリ広報文化センターにて講演するなど、国際的にも活動。現在は日展会友として活躍している。