私は「NeoJapanesque(ネオジャパネスク)」というテーマのもと、
日本の伝統美と現代の都市感覚、そして未来への想像力をひとつの画面に融合させる表現を続けています。
日本の美は、静けさや余白の中に息づいてきました。
一方で、現代の都市は光と情報に満ち、常に変化し続けています。
私はこの二つの世界──古と新、静と動、自然と人工──の間に、
「新たな視点の日本らしさ」が潜んでいると感じています。
作品の中では、建築的な構図と繊細な光のグラデーションを通して、
時間の流れや記憶の残響を描こうとしています。
無機質なデジタルの中に、かすかな人の温度や祈りを見出すこと。
それが、私にとってのNeoJapanesqueの本質です。
この表現を通じて、私は過去と未来を結び、失われつつある“日本の情緒”を新しいかたちで再生させたいと考えています。
それは単なる懐古ではなく、変わりゆく世界の中で「日本の魂」を現代に翻訳する試みでもあります。
NeoJapanesqueは、私にとって時代とともに呼吸する思想であり、
これからもその“間(あわい)”に生まれる光を探し続けていきます。