2022年7月に政策を始めました。作品はPCで制作します。イメージを追従し掘り起こす発掘のような作業が私の制作です。私自身は何も意図せず作意しません。自身の中にあるイメージを作品として映し出すことだけが全てです。それがコンセプトでありモチーフであり制作の根拠です。
私は自分が作り出すものを絵と理解していますが、作品は自己表現ではありません。私の中に映る形や色彩を見る時、それは洞窟の壁や岩や木の幹に刻まれ抉られた紋様や傷跡を眺めているような気になります既に誰かによって描かれ彫られイメージされたものであるかのように感じます。私はそれらを掘り起こす行為者ではありますが、表現者かは分かりません。作品は私の姿ではなく私を表現したものでもありません。それはプリミティブで私より先行して既に存在し、そこにあります。
掘り起こすという制作に専念し継続することが私の望みです。
【略歴】
1958年
・和歌山県生まれ。
2022年
・7月 作品製作を開始。
2023年
・2月 脳梗塞発症のため制作休止。左半身麻痺の後遺症が残る。
・4月 癌発症。以降闘病に専念し、手術と入退院を繰り返す。同時にそれまで継続してきた事業を廃業し、無職となる。
2024年
・5月 癌の快癒と共に制作を再開。