この作品は連続模様を用いた刺繍アートです。ステッチ一つ一つがまるで人生の模様のようであり、表裏が交互に入れ替わる様子は、人生の節目ごとに見え方が変わる様子を表現しています。人生にはさまざまな節目があり、そのたびに新しい視点や経験が加わることで、全体の見え方が変わっていくのです。私はこの作品を楽しみながら進め、ステッチの一つ一つに心を込めました。
ステッチの線が集まって面を作り、その面がさらに全体の模様を形作っていきます。明るい面と暗い面は人生の浮き沈みを象徴し、成功と失敗、喜びと悲しみ、希望と絶望など、さまざまな感情や経験が交錯する様子を描いています。これらの要素が一つの作品に巡り合い、最終的に一つの統一された全体像を形成する様子は、人生そのものを象徴しています。
この作品を制作する過程で、私は自身の人生を振り返り、さまざまな経験や感情を再認識しました。刺繍という手法を通じて、人生の複雑さや美しさを表現することができたと思います。また、ステッチの一つ一つが集まって全体を形作る様子は、日々の小さな出来事や行動が積み重なって人生を形成するというメッセージも含まれています。
この作品が見る人にとって、人生の様々な側面を考えるきっかけとなり、また自分自身の経験や感情と向き合う機会を提供できればと思います。
|素材| 刺繍糸5番の色糸使用 麻布
|キーワード| #抽象画 #シンプル #幾何学模様 #橙|オレンジ #茶色|ブラウン
2006年に刺繍作家の大塚あや子先生に師事し、色糸刺繍、ホワイトワーク、ブラックワークの、広範な技法を12年間にわたり習得する。現在、それらの技法を組み合わせたオリジナル作品を多数制作しています。
【略歴】 1947年 ・富山県生まれ 2006年 ・刺繍作家 大塚あや子先生に師事 2016年 ・ステッチ(色糸刺繍)講師資格取得 ・ホワイトワーク 講師資格取得