光のイデア

双葉

 古代ギリシャの哲学者プラトン ーわれわれが見ているモノは炎で照らされて壁に映る影である。  この概念に触れたのは着慣れない学生服に袖を通したばかりの頃。「その炎はどこから?」と、駅前の小さな書店で一人なんら意味をなさい声を吐き出した。  ーーその数十年後の十月、年齢を重ねる前日ふと湧いた過去の記憶が仲良く答えを引き連れ脳内に木霊する。  科学反応が起こった世界に彩が鼓動音が心臓のありかを色濃く意識させ、パステルを重ね伸ばしては消す。無我夢中のままの指が止まったのはまだ明けきらない朝。洗い立ての空気を肺に溜め出た声には安堵がこもっていた。 「そっかぁ…」  朝の最初の光が部屋から影が後退させてく。ーー炎の光源それは私の心、そのモノなのかもしれない。 (素材:グリッター) ※額縁のみ端に2 ㍉キズあり
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作品情報

作品タイトル
光のイデア
作家名
画廊
制作年
2019年
技法
パステル、アクリル
号数
30号
サイズ
90×78×3.5cm
価格
950,000円
買戻し保証

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