固有名詞を持たない人間を人物の塊として描いています。2020年からは見慣れた風景や日常のものからインスピレーションを得てきました。制作は、デッサンや写真を手掛かりにして自分の中に潜在的にある記憶や形態をさぐりながら進めていきます。その分身ともいえる心の形は絶えず動いて、何かができそうでできない、ありそうで探せない作業のやり取りです。具象と抽象の間を行き来しています。私を捉えた眼前のものは、自分の日常の空間にあるゆえに、劇的な存在ではないのですが、昨日何もなく通り過ぎた景色を今日は表現したいと思うそういう気持ちを埋め込んでいます。時間の経過と共に経験が熟成し、過ぎた時間とそれまでの経験値が今というその時に反応する。視覚から頭に入り心を揺さぶる。この時の内面のリアルを表したいと思っています。
【略歴】
愛知県生まれ
2014年
・武蔵野美術大学造形学部通信教育課程油絵学科卒業
【個展】
2015年
・「塊」 珈琲館椿 愛知
2017年
・「A small sun」 珈琲館椿 愛知
2020年
・「風景の境目」 ギャラリーNaka 愛知
2021年
・「言外の風景」 NAGISA gallery 愛知
【グループ展】
2014年
・武蔵野美術大学「卒業生の現在」 東京
2015年
・「三人展」 愛知県芸術センターアートスペースH 愛知
2018年
・「O_6展」 画廊楽Ⅱ 神奈川
・「INFINITY 2018」 Gallery art point 東京
・「INDEPENDENT TOKYO 2018」 ヒューリックホール 東京
2019年
・「人体素描 ヌードデッサン・ドローイング展」 スペースCTC 東京
・「KIZUNA 2019」Gallery art point 東京
【受賞歷】
2014年
・卒業制作 奨励賞
2016年
・「第93回春陽展」 入選
2017年
・「第94回春陽展」 入選
2018年
・「第95回春陽展」 入選
2019年
・「第96回春陽展」 入選
2021年
・「第98回春陽展」 入選
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