上砂理佳
長崎に旅した時、かの有名なオランダ坂を上りました。 坂道は急で曲がりくねり、ところどころに石畳。 大きな石を積み上げた低い塀のむこうに、かわらの屋根に白い煙突のついたお屋敷が何軒も見えました。和洋折衷で不思議な光景でした。 それが「東山手甲13番館」と呼ばれる外国人居留地の一角であったと、旅から帰って知ることになります。 蝶々夫人と幼い息子が、夫の乗る船が港に入ってこないか、毎日思いをはせる、そんな光景にしてみました。
作品のご購入はこちら
作品一覧に 戻る
作品に関するお問い合わせ