星宿る地

米田和秀

高地の湿原を描くうちに光と影のコントラストを強くすることで幻想性を表現できるのではないかと考え制作しました。私はテンペラと油彩を併用していますので、絵の具も天然顔料を好んで使います。特に緑色はマラカイト(天然緑青)、ブルーはウルトラマリンブルー(天然ラピスラズリー)などにシュミンケの樹脂絵具で深みを与えています。

私の作品「星宿る地」は、チベット高原の「星宿海」のイメージから冠したテーマで、標高4000mを超える山岳の高原には、夏といえども雪解け水が蒸発することのない大小の湖が無数に生まれ、夜には満天の星空が湖面に投影され、さながら湖に星が宿っているように見えるといいます。
私の住む町は、昔ながらの風情を保っていて、自然に包まれて、四季刻々と変容する光の中で、風景はいっそうの輝きを増しています。それらの風景を春夏秋冬、一心に描き続けることで、おのずと私の住む町は、私にとって「星宿る地」となりました。
このシリーズの前半は、枯れ木立ちの中の朽ち果てた小屋などをセピア調で描いた、やや暗調の侘びしい風景を基調としていましたが、3・11以降、緑色を基調にした明るい画風となり、女性が登場するようになります。近年は、標高二千メートルを超える高地湿原を取材し、生命あふれる、緑光のニュアンスを表現し、写実表現の中に幻想性を探求しています。”

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作品情報

作品タイトル
星宿る地
作家名
画廊
制作年
2021年
技法
テンペラ画
号数
30号
サイズ
90.7×109×6cm
価格
726,000円
額装有 買戻し保証

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