髙橋雅史
古典的な技法を現代的な画材、手段に置き換えて制作しています。可水溶性油彩絵具を使用したカゼインテンペラの混合技法に油彩を重ね合わせていく事で深みと表情を出しています。モチーフについては基本的に光の美しさが作り出す場面を描いたものが中心になってます。
デジタル化が進む今の社会で全く逆行するような行為をしている訳ですが、絵画の「物質としての存在感」というものを意識し制作を続けています。
コロナ禍でここ数年取材に行く事の出来なくなったスペインの首都マドリッドの夕刻が懐かしく加筆。ほこりっぽい首都の夕刻の時間の移り変わりを表現したかった。本人は非常に気に入っている作品。左から二番目と三番目の車の間に通りがありその先が留学先のピソでした。
※独立美術協会会員