2024.01.16 ~ 2024.01.31
傾倒すべき対象がない自分へ
結婚も子供も興味がない。
だが、昭和からの『女の幸せ』は健在だ。
私は、自分の生きる目的は何か?ずっと追い求めてきた。そうしないと不安で押し潰されてしまいそうだったからだ。
娯楽で気を紛らわさせながら生きてきた。
私とこの世を繋ぐものは何か?
どうやらその『何か』に傾倒しないと自分が存在する意味を見出だせない様だ。
生きるために、学生時代に褒められた絵を引きずり、ずっと描いている。
何とも滑稽だがそれが私のアイデンティティだ。その時に、自分が美しいと感じたもの。愛しいと感じたもの。興味を惹かれたもの。
一つひとつ試行錯誤しながら描いてきました。
私の作品の墨の見え方の違いも楽しんでもらえたら嬉しいです。
よろしくお願い致します。
● 山本眞紗子|YamamotoMasako
墨と戯れ、その可能性を引き出す
墨の面白さと可能性を追求する。水墨画家・山本眞紗子が創作する際、常に心に留めていることです。書画に用いる画仙紙は、墨の「にじみ」や「かすれ」を表現するのに適しています。山本はここに、概念や象徴を抽象的に描き出します。予期せぬ「にじみ」は作品にえも言われぬ面白味をもたらします。山本はこの「にじみ」に心のやすらぎを感じると語ります。緻密な計算と思いもよらぬ偶然が生んだ山本の作品を、お楽しみください。