こんにちは、朝は鳥のさえずりを聞いてぼ~っとする油絵×心像画家の中西宇仁です^^
今回は、日本橋アートさんに掲載している作品の1つ
が完成するに至るまでの流れを一挙にご紹介したいと思います!!
絵画を楽しむポイントとして、ご紹介している記事もあるのでそちらもご覧くださいませ^^
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【日本橋アートブログ】アートが人に与える影響・効果について!(実体験・研究結果有り!)
【 はじまりは第1楽章・・・とは、どんな作品なの? 】
「
ベートーヴェンの月光を題材にしてます。
第1:静かな音色から海面に舟が浮かび月明かりに照らされる。
何かはわからないがそれ(何か)を掴もうと人生を漂う
第2楽章で仕事に就き恋人に出会い良き友を得るなど至福を掴む
第3楽章では、裏切りや職を失うなど崩壊し翻弄する。
そしてその先にはまた月明かりに・・・また舟を出す
月には、希望と不安など新たな世界が入り交じる
」
美術協会群炎の公募展入選作品です。
上野の東京都美術館の群炎展作品です。
この作品は、僕が油絵を始めて3,4年目あたりでしょうか。
それまでは好きという理由だけで描けていたのですがそれだけでは満たされなくなり悩む時期がありました。
足りない物は、世界観だということに行きつき光明が見えた後に生み出した作品です。
絵画のコンクールのようなものに応募することが初めてだったのですが
初応募・初入選となり入会資格を得ました。
この絵を描こうと思ったきっかけは、自宅で音楽を聴いている時でした。
当時は、ピアノ演奏曲をよく聞いていました。
ベートーヴェンの
「月光」を聞いている時に浮かんだのが
” 夜中の湖に舟が浮かんでいる ”
そんな
月光を聴いて受けたイメージとして、
僕は音楽には詳しくはないのですが月光は、3部に分かれている世界が見えました。
最初は、物静かにピアノの音がゆっくりと移り変わる。
物静かといっても穏やかさのように” 明るいイメージ ”ではなく、
どこか寂しげな、暗い様子が垣間見れました。
それはまるで、人生に楽しみや喜び、人との繋がりがなく
”
”
孤独を感じるということは、何かを求めておりそのギャップから感じるもの。
何を求めているかはわからないけど、求めたいなにかがある。
主人公は、孤独の湖を進為に月夜に浮かぶ、月光(求める何か)に向かって漕ぎ出す。
月光に触れた先にあるものは・・・
(ここまでを第1楽章としました)
そこからうって変わって軽やかで音の音も弾み明るい音色に移り変わります。
最初の暗い様子とは、別世界のようにテンポあるリズムを弾み
まるで生きる事に喜びを得たような印象を受けました。
恐らく、孤独な世界だった人に友人、恋人、仕事や好奇心など
人としての喜びや繋がりをもつことができ”
満たされた世界 ”
となったのかなと感じました。
(ここを第2楽章と決めました)
そして、ここからが月光のすごいところで
ピアノのテンポは急激に加速し連打される音がひたすに続いていきます。
まるで”
暗い月明かりの草原をがむしゃらに走りかけているような ”
聴いて湧いたイメージが、人との繋がりや結婚を意識した人とまばゆい将来を築いていくところで
結婚相手から裏切られ、自暴自棄になり周りの友人に当たりその人たちも離れさらに深刻化していく。
人が変わったかのようになり仕事場からも解雇され、この主人公に残ったのは、”
孤独な世界 ”
それまで満たされた自分から再度、孤独な自分に一気に落ちた自分に絶望し
あがく為にただただ走る。
そして走り抜けた先には、崖があり” 月光 ”が浮かぶ。
「あぁ、、、またあの湖と浮かぶ月だ・・・」と、また孤独な世界に戻った自分に意識を向ける。
(ここが第3楽章)
この月光をモチーフにした作品は、
「はじまりは第1楽章・・・」
「繰り返すは第1楽章・・・」
の2作品から構成されます。
はじまりは第1楽章、繰り返すは第1楽章の意味とは、こういう想いを込めております。
【 制作工程 】
ここから、この音楽を絵画に表現として形になるまでの流れをご紹介します!!!!!
①モチーフ整理
自分が具体的になにを描きたいのかを整理します。
月光→湖、月→人の生き方→孤独、充実感、絶望
のようにモチーフを深堀していきます。
②下塗り
キャンバス上に構図を型取り、大まかな配色を行います。
③本塗り
油絵の具を塗り重ねていきます^^
④仕上げ
僕の絵画の特徴である” 輪郭 ”を付けます!
輪郭をつけることで印象はグッと引き立ちます!!!
【 お手製額縁 】
公募展に応募する条件として、額縁付きが含まれているのですが
画材屋さんで売られている額縁は、高いので自分で作りました。
額縁を作る事も初めてで思考s買う語の末、どうにか完成!!
【 群炎展の様子 】
展示場では、このように展示されました^^
観てくださった方のご感想としては、
「
ピカソのような絵ですね(2作品目)
他の人にはない独特な世界がある
」
などがありました^^
絵画には、描き手の想いが込められているのはもちろんなのですが
モチーフの元となる材料にも生み出しての想いがあります。
この絵の場合ですと、モチーフが月光で生み出してはベートーヴェンです。
ベートーヴェンがどのような想いで作曲したのかはわかりませんが
少なくとも僕の中では、受け取ったものがあります。
その受け取ったものをキャンバスに載せました^^
1枚の絵にここまで語るのも早々ないと思うのでこれからも日本橋アートブログでお伝えしていこうと思います!!
最後までご朗読頂きありがとうございます♪