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絵画とは描き手の写し鏡 生き方を探す

おはようございます、油絵×心像画家の中西宇仁です^^


アートは、感性といった偏った世界だと思われがちですが
自己表現をするということは、” 自身を見つめる ” からこそ表せるものです。


自身を見つめるということは、この先自分はどう在りたいのか?
どうしたいのか?


ということに繋がります。


僕は油絵を描き始めて8年以上経ちますが、
最初からアートに興味を持つことはありませんでした。


幼少時は、ノートに絵を描いたり工作で物を作ったりしておりましたが
年齢が重なるにつれ、創作から離れていきました。


成人してからは、アートに対して何か意識することさえありませんでした。


仕事に追われ精神的に追い込まれ自殺願望すら持っていた時期

” 低迷期 ” 


を迎えていたこともありましたが、

そこから脱するきっかけとなったのが

” 絵を描くこと ”


でした。

( その辺についてはまた別途お話していこうと思います )


絵を描き始めてから、絶望しかなかった自分の中に
面白味や好奇心など、活力のようなものが湧き上がってきたのを今でも覚えています。


最初は、色や形を楽しむ

” ただ好きだから描いていました ”



描き始めたばかりの頃は、どのような表現をしていきたいのか?

世界観や方向性を意識することもなく対象のモチーフが面白そうだからという
単純な理由で描いていましたが時が経つにつれ、

” 好きなだけでは満たされなくなりました・・・ ”


冒頭の方で低迷期に触れましたが、
この時、絵描きとして最初の低迷期を迎えていました。


美術館やギャラリーへ行って他の作品を観ているとイライラしたりモヤモヤしましたね。

絵を描いていてもイマイチで楽しむ事もできずにすぐに画材を片づけてしまうこともしばしば。



人生の低迷期から脱することができた絵を描く事。

絵を描くことが楽しかったのに楽しめない・・・


それまで自分の支えとなっていたので絵を描くことでしたが
その絵を描く事が楽しめなくなってから足元が崩れ落ちるような感覚になりました。


絵を描く人の幾人かは通る道なのかもしれません。
人によってはそこで描く事を辞めていきます。


僕の場合、自分で見出したものを手放したくなかったのでしがみつきました。

なぜ楽しめないのか?
なぜ他の作品を観てモヤモヤするのか?


不満に思うということは、理想とするものがありその差分で苦しんでいるのだと
己を見つめ1つの答えを出しました。


他の作品にはあるけど自分の作品にはないもの・・・


結論から言うとそれは、” 方向性 ” でした。



” 自分は何を表現したいのか? ”


それを自分は求めているのだと見つけ出した答え。


そこからは、次に向かうべき目標へ歩むだけでした。


次のステップを見出したことにより作品の描き方やモチーフに対する想いを深めていくことになります。



何を表現したいのか?
ということは、絵を描く問わず自分がこの先何をしたいのか?

どうありたいのかを見出すということです。



社会の中、用意された環境に染まるのではなく
自分自身がどうなりたいのか?

ということ。


こればかりは、誰かから言われるのではなく自分で意識しないと見つけることができません。


言葉や思考はいくらでも飾ることができますが
絵画という表現方法に関しては偽ろうとしても素のその人が現れます。



この記事のタイトル画像に、「 絵 = 鏡 」
とありますが、

これは僕のロゴです。

名刺にも載せていますが言葉の通り、

” 絵はその人自身(内面)を写し出す鏡 ”


だと僕は思います。



 普通はこうだから・・・
 常識だから・・・
 みんなそうしているから・・・


と、他者が作り出した定義に乗るものではなく
純粋にその人の深層から生まれ出た存在です。


そのような存在を生み出せるということは、固定概念に捕らわれないということ。

それは、絵画だけに限らずあらゆる面でその人のユニークさとして表れます。



絵画やアートは、ただの感性だけではなく
人が元来もっている要素を現した世界です。


言い換えれば、哲学をイメージ化した?
という例えになるのでしょうか。


高度経済成長期から生産性・品質・情報などが発達してきました。

人の生活は豊かになりました。


それ故に人が本来持っている大切な事を失ってはいないのではないか?


受け取ったものに対し思考を巡らせることなく、
こういうものだ、と無意識に受け入れてしまう。


それは、果たして人なのでしょうか。


気持に耳を傾ける。
その声を聞いてどのような思考を持つのか。



僕にとって絵を描くということは、生きる事そのもの。

アート禁止令がもし出たとしたら現世に生きる意味がなくなります。

食事して睡眠とっていれば、生命は生きるでしょうが

” 活きはしない ”



活きる為の絵を僕は描きます。




僕個人のホームページでは、絵の描き方などはもちろん
作品の方向性の見つけ方やアートがもたらす心身への影響や効果などもお話しております。

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