絵を描く事は誰にでも与えられた行為であり、経歴や認められた人だけが、あたえられるものではない。周りの目に影響されず、いかに自分らしさを表現できるか。それは、芸術に限らず、社会が未来を切り開くために必要な要素だ。その自由が誰からも支配されないために、自分だけの世界を探求し、開拓していくために、芸術があるのだと思う。
僕は体に重い障害がある。絵を描く上で、ペンを4本の指で支えることしかできない。これは悲観すべきことではなく、限られたごくわずかな者にしか経験できない、新しい現代アートを生み出す大きなチャンスなんだ。僕は与えられた障害を逆手に取り、多くの人がみえない視点、感情を一枚の絵に全身全霊で魂を注ぎこむ。その作品に込めた魂は多くの人の感動や共感にはつながらないかもしれない。なぜなら、僕の描く絵は、障害に限らず、傷つき、もがき苦しみ、生きる希望を見失った人たちやそれを本気で支える人に向けたメッセージだからだ。
【略歴】
1973年
・宮崎県生まれ
2021年
・京都芸術大学通信教育部芸術教養学科に入学
【個展】
1997年
・丸善画廊「第一回個展」
1998年
・仙台市シルバーセンター「第二回個展」
2000年
・TAKUTAKUギャラリー「第三回個展」
2004年
・大草原の小さな家「第四回個展」
2005年
・弐萬圓堂ギャラリー「第五回個展」
【グループ展】
1996年
・ユアテック「二人展」
1998年
・あわぎんギャラリー「LINK展」
2019年
・アマンド銀座店「第1回アモラボアート展」