現代社会で「リアリティー」は、情報と現実の間で揺らぎ、不確実なモノとして日々更新されて行く。視点を変えれば、声高に叫ばれる多様性の価値観とは対照的に個は社会の背景として消費されて行く事に抗えず、閉塞感すら感じる事があります。
しかし、「リアリティー」は、人としての確かな「生」「存在」をあらためて実感する事が出来る、大切な感覚でもあります。
私の描く「写実絵画」は、モノを見て再現性高く描くという、非常にシンプルな表現ですが、この中に自己の心情を起点とし、社会の背景として消費されて行く「日常の断片」の中に「リアリティー」を見つける事をコンセプトにしています。
最近描くようになった「若い女性」は、自己の心情の他に他者の視線・心情をテーマに加えています。
また抽象画へのアウトプットという新たな試みも始めました。
世代の異なる人の感じ方は、社会を重層的に捉えてみたいという私の新たな試みです。
【略歴】
1981年
・東京都生まれ
2007年
・武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業
2009年
・武蔵野美術大学大学院造形コース修了
【受賞歴】
2007年
・池田満寿夫記念芸術賞 入選
2009年
・世界絵画大賞展 大日本美術工芸賞
・第44回 昭和会展(日動画廊)入選
・第63回二紀展(国立新美術館)入選
2010年
・Art AWARD NEXT(東京美術倶楽部)入選
2013年
・第1回ホキ美術館大賞展 入選
2016年
・第2回ホキ美術館大賞展 入選
2022年
・第98回 白日会展会友推挙(国立新美術館)
【展示歴】
2008年
・Nikeの会(Gallery Nike)
2010年
・現代洋画精鋭作家展(名古屋松坂屋本店)
2012年
・Young Art Taipei(彩鳳堂ブース)
2021年~2023年
・Field of now展(飯田美術)
2022年~2024年
・@アーティストになろう(キューレーション丸山勉)
2022年
・Mission I 2022- Art in the time of Covid-19 -(GALLERT ART POINT)