毛筆を使った墨線を主体に、イメージや感覚、感情を表現しています。
文字(漢字や仮名)を使用していないので、「書」の一般的定義は成立しないでしょうが、
私としては、「書」的に表現している感覚がとても強く、「画」の感覚からは距離があるように思っています。
公募展に出品するような、大きなサイズの作品ではありません。日常の生活空間に掲示しやすいサイズ(約33cm✖️24㎝や24㎝✖️16.5㎝)の小作品が中心です。
日常生活空間に無理なく存在し、鑑賞者を元気づけたり、気持ちを落ち着かせたり、想像を刺激したりするような、生活者のそばにあり、生活者に寄り添える作品が理想です。
創作時は、意図的に線を配置したり、線の形状を工夫したりする場面もあれば、その時その場の感覚・感情で無作為に筆を走らせることもあります。
何とも言えないような面白い線や形、愛着を感じる線や形、気力や充実感が湧き上がってくるような線や形、想像力を刺激しイメージを広げていける線や形を造形できた時が、創作の大きな喜びです。
【略歴】
・大学、大学院で、書写書道、文字文化、書の表現技能を学びました。
・若い時は、公募展に挑戦していましたが、作品サイズ、公募展での作品分類、自分にとっての有意義性などの点で、公募展の方向性と合致せず、現在では関わっていません。
・自分にとって望ましいかたちを追究しながら、一人、作品制作に取り組んでいます。