陶器に花を生けたものとガラス器に花を差したものを描く場合、ガラス器の花の方がはるかに画心をそそる。
三十代のころは瓶が主として題材となったが、やがて器が主流になった。
数年前倉庫を整理したら、梅酒づくり用の大型のガラス器が数個見つかり卓上に並べてみた。
春の展覧会にはガラス器を出品し続けてきたが、外からの強制的なものは一切なく、その時の感興などによって描き、一貫したものはない。
長い年月ガラス器を描いてきたが、ガラス器から感じたものを今後も追及していきたい。
【略歴】
1934年
・栃木県生まれ
1957年
・宇都宮大学 美術科卒業
1960年
・春陽展入選
1967年
・ギャラリーいそがや(東京)にて個展
1975年
・春陽会賞受賞
1976年
・第十回文化庁現代美術選抜展出品
1989年
・春陽会会員
1990年
・サージマルジス賞(仏)受賞
1993年
・黒磯市二十景水彩展
1995年
・ギャリー白百合(東京)にて個展
2009年
・那須野が原ハーモニーホールにて個展
以降、毎年個展を開催